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January 8, 2007

気が付けば2006年はとっくに終わっていた。
ということで気持ちも新たに2007年のたま~にっきでも書いてみよう。

2006年はびっくりな幕引きとなった。
子供たちが冬休みに入った朝、ちょっと寝坊していた私は電話で起こされた。
オフィスのダーリンから。

「親父が亡くなったっていうから、とりあえず俺だけ行くから支度しておいて。」

お父さんに初めて会ったのはダーリンの家。
初めて家に連れて行かれて紹介された。
何を話したのかはあまり細かくは覚えていない。もともとおしゃべりな人ではないので、初対面でもあったし、そんなに多くを話したわけではなかったと思う。
古いピアノの上にあった小さな一輪挿しを「良かったらお持ちなさい」と照れくさそうに、唐突にくれた事が印象的。


私にとってお父さんのイメージはセピア色。
本と楽器に囲まれた地味な部屋。


今までに何度か、お父さんからプレゼントをいただいた。
海外のお土産が多かったが、一度だけ、都内のデパートの包装で小さな箱が送られてきたことがあった。
素敵なネックレスだった。デザインを見て、「あ、お父さんらしい」と思った。
そして、あのお父さんがデパートのアクセサリー売り場でネックレスを選んでいる姿を想像して微笑ましかった。

自身が翻訳を手がけた本を送ってくれたこともあった。エッセイだった。
その時は、作者のバックグラウンドなど詳しくないので、「ちょっとムズカシィ~!」と思ったが、またじっくり読んでみようと思う。
あまりたくさん話をする事ができなかったお父さんの一端に、少しでも触れることができるかもしれない。


少し前にダーリンが電話で話して子供たちはずっとバイオリンを続けていると言ったら喜んでいたそう。
いつかおじいちゃんと一緒に演奏できたら楽しかったのに。

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投稿者 Owner : 10:27 PM