なぜだか分からないのですが、昔からヨーロッパへ出張すると”ぢ”になるんですよ。 痔。 別に普段の生活では痔主なわけではなく、一過性のやつみたいなんですけど、長時間飛行機にのったり慣れない食生活をするのが悪いんでしょうか。 で、長時間椅子に腰掛けていたりするのがちょっとつらくなるんですよね。 今回もちょっと仕事でイギリスへ来ていたんですが、久しぶりに出ちゃったんです。 とはいってもめったに無いことなので薬を持ち歩いているわけではないので、できるだけ患部を清潔にしておけばすぐ引っ込んじゃうんですけどね。
それで久しぶりに初めてドイツで痔になったときの悪夢を思い出しました。 その時は初めての体験だったのでかなーり慌てちゃったんです。 どうも大きい用事でトイレに行くと痛い。 座るときも痛い。 シャワーを浴びながら恐る恐るその部分を触診してみたら、なんか様子がおかしいんですよ。 自分では認めたくないんだけど、脳裏には昔新聞のテレビ欄の下でみかけた平仮名の「ち」にテンテンをつけた普段はつかわない文字がフォントサイズ64くらいの楷書体で浮かんでくるんです。 当時の私のつたない知識では、「ぢ」は年寄りの病気みたい。 どうやら「ぢ」には何種類かあるらしい、慢性の痔主で苦しんでいる人が沢山いるらしい、ってことくらいしか思いつかないわけです。 そんなわけで、ドイツの狭いホテルのぬるいシャワーを浴びながらパニックになっっちゃったわけです。 自分がそんな病気になったことは認めたくはない。 でも、早く手を打たないとエライことになるかもしれない。 で、病院に行こうかとも考えたんですが、家から遠く離れた異国の地で赤の他人にそんな部分を診察してもらう姿を想像して、それだけはなんとか避けたいと考え、薬局で相談してみようと決めました。
で、善は急げとすぐにホテルを飛び出して最寄の薬局に飛び込んだわけです。
問題はそこから。
ドイツ語なんて挨拶程度しかしゃべれないし、英語で自分の症状をなんて説明すれば良いのかなんて考えもせずに切羽詰った顔で薬局に飛び込んじゃったわけです。 で、しかも最悪な状態に輪をかけるように、店員が若くて超きれいなお姉さんだったんですよ。 ヨーロッパの田舎町特有の素朴でちょっとほっぺの赤い、それでも目鼻立ちはとおったきれいな金髪のお姉さんがニコニコしながら「どうしました?(ドイツ語)」とか聞いてくるわけです。 そこからさきはまさに思い出すのも恥ずかしい光景となりました。 お姉さんは片言の英語がわかるようだったので、なんとか英語で説明してみるものの、「???」って感じでうまく伝わらないんです。 英語の限られたボキャブラリーで「オケツ、イタイ、クスリ」とか言ってみるんですけど、仕事熱心なお姉さんは詳しい症状を知りたがるんです。 で、もうここまできたら恥も外聞もプライドも捨てて、手でオシリをさしたり、ウンチのポーズをしてみたり、しまいには紙をもらって、図解までしてようやく納得してもらえました。
そうして想像を絶するような恥ずかしい思いをして、最後までやさしく話を聞いてくれたお姉さんが軟膏を出してくれて無事購入できたんですけど、今となっても赤面せずには思い出すのも恥ずかしい経験でした。 同じことをアメリカのファーマシーでやったら間違いなくセキュリティを呼ばれていたでしょう。 問題の痔もお姉さんが選んでくれたクスリのおかげで2日もしたら完璧に治ってしまいました。
みなさんも旅行先でそんな目に会いたくなかったら、痔になった経験がなくてもポラギノールは旅行用バッグにしまっておきましょう。 ついでに各国語で「ぢ」をなんというか調べておくといいかもしれません。