カミさんの日記でスッパ抜かれてしまったが、実は金曜日の晩は珍しく取材活動に出かけてきました。 某ルート(Thanks!)からサンノゼのフェアモントホテルで開催されていた商工会議所のイベントへのプレスパスが手に入ったので重い腰を上げてシュワ次知事の取材に出かけてきたわけです。 普段はオフィスから一歩もでないで地方版を書いているインチキ編集長だけに、「PRESS」とかかれたバッジを着けるのは少しやましい気もしましたが、こうしてシリコンバレーに住む日本の皆さんに記事としてレポートしているので許してもらいましょう。
今回のイベントは商工会議所のファンドレイザー・イベントでシュワちゃんがゲストとしてキーノートスピーチを行うもの。 このイベントにはこれまでコリン・パウエル国務長官、マーガレット・サッチャー元英国首相、バーバラ・ブッシュ大統領夫人などがゲストとして招かれている。 商工会議所は $250のディナーチケットを売って資金集めを行う。 昨晩のイベントには1200人以上が集まったというので、これだけでも 30万ドルの売り上げだ。 さらに、一口5千ドルのスポンサーになると講演前にシュワ次知事と記念撮影のできるレセプションにも参加できる。 商工会議所はこの売り上げから 5万ドルをシュワ氏の進めるアフタースクールプログラムに寄付した。
今回のシュワ次知事のスピーチはシュワ氏が知事選に出馬を決定する以前から予定されていたもので、当初は 17日開催の予定だったが、シュワ氏が知事に当選し、その就任式が 17日に重なったため予定が変更され 14日の開催となった。 このイベントは「Legend & Leaders」というタイトルで毎回有名人や政治家をゲストに招いているが、シュワ氏は知事に当選したことで、 Legendでかつ Leaderになったわけだ。 知事就任が決まる前から参加が決まっていたシュワ氏のスピーチのテーマはAfter School All Startsというアフター・スクール・プログラム。 シュワ氏がここ数年力を入れているプログラムで全米の小中学校すべてで放課後に子供たちの参加できるプログラムを実施しようというものだ。
アメリカの多くの共働きや片親の家庭では、学校が終わってから親が家に戻るまで子供をかまってくれる大人がいないため、放課後やることのない子供たちがストリートへ繰り出し、少年犯罪の温床となっている。 地域でこうした子供が放課後に参加できる、スポーツ、コンピュータ、宿題ヘルプなどの無料プログラムを実施すれば、犯罪は減り、学力は向上、ドロップアウトする子供たちも減るし、親は安心して家庭のために仕事ができるというもの。 シュワ氏はオーストリアで過ごした幼年時代に厳しい両親が毎日勉強と遊びの相手になってくれたエピソードなどを交え、子供の教育と安全の重要性を熱く語った。カリフォルニアではすでに15の都市で "After School All Starts" がスタートしているが、サンノゼもそのひとつだ。
また、月曜日からは「シュワルッツェネッガー知事」となる前の最後の公式スピーチとなった今回の講演だが、シュワ氏は知事としての立場から「カリフォルニアの経済を立て直すにはまず、シリコンバレーが元気にならないといけない。 サクラメントから規制緩和などを含めシリコンバレーのビジネスを再活性するためにで全力でサポートする」と約束し、会場に集まったシリコンバレーの有力者たちから熱い声援を受けた。
アプライド・マテリアルズのマイク・スプリンター CEO から紹介され、会場の”アーノルド!アーノルド!”コールの中登場したシュワちゃんは、”ただいま紹介を受けました、マリア・シュライバーのだんなです”というボケからスピーチを始め、キャンペーン期間中に彼に卵をぶつけた学生や、オーストリアのボディビルダーなどをネタにしたジョークで会場をわかし、1200人の参加者をがっちりつかんだところで、熱くアフタースクールプログラムやシリコンバレーの景気について語った。 たしかに強いカリスマ性を感じさせるリーダーだし、信念も感じられる。 どう転ぼうといままでとは違った政治を見せてくれる予感がした。 少なくとも鳴り物入りで知事当選後、すっかり大人しくなってしまった青島幸雄のようにはならないだろう。 ただ、高価な衣装に身を包み250ドルのディナーを食べられる限られた人たちだけではなく、この日、ホテルの外でホームレスの現状を訴えていた若者活動家のグループや、失業中の人などすべてカリフォルニア州の住人が声援を送りたくなるような政治に期待したい。